天然石・パワーストーンの意味辞典

サルファーは、鮮やかなイエローカラーが美しい、火山地帯で生まれるパワーストーンです。
このサルファーが宿している「火」のエネルギーはとても強力で、持ち主に生きる活力を与えるとされています。

人生はいつ、何が起きるかわからないものです。時としてふとしたきっかけで、それまで順調だった生活の歯車が一気に狂ってしまうことがあるかもしれません。
サルファーはそんな苦境に立った時、人生に希望を与える光となり、進むべき道を教えてくれるでしょう。

強いエネルギーを常に放っているサルファーは、マイナスの気を寄せ付けないため、魔除けのお守りとして身に着けると良いと言われています。気分がすっきりしない、ネガティブな感情を取り除きたい時など、精神的な不調に悩んでいる方に良いとされています。

またサルファーは、持ち主のマイナス思考を吸収し、自信と明るさを取り戻させるパワーがあると言われています。職場において指導する立場の人や経営者に支持されやすい石です。

ほかにも、人間関係が綻びが生した時に身に着けると、周囲との関係を改善する効果が期待できるとされています。

サルファーの名前の意味は「火の源」、「燃える」で、サンスクリット語からきています。「火薬」の原料でもあり、古来より私たちの生活に深く関わり合いのある石として知られています。日本ではかって、鉄砲に使われる火薬に盛んに使われていました。

明治時代の産業革命にはマッチの原料として重宝され、現在でも洗剤などの日用品などに使用されています。また、古代のギリシャでは、傷口の消毒薬に用いられていたそうです。

○強い生命力エネルギー
○苦境を乗り越える力
○気分を明るく持ち上げる
○マイナスなエネルギーを取り除く
○自信と勇気を取り戻す
○人間関係の改善

黄色、黄褐色

太陽光と水での浄化には注意が必要です。

アメリカ、イタリア、南アフリカ、日本など、主に火山地帯

サルファーは硫黄が結晶化した鉱物で、火山や温泉の噴出している場所で採掘されます。サルファーの大きな特徴は、ほかの元素と結合せず、単一の元素だけで構成されているという点です。

そのため、天然に産出される鉱物としては珍しく、他の石英成分が一切混じっていません。クリスタルと見まがうような、美しい透明感のある色合いは純度の高さを表しています。

硫黄と聞くと、あの独特の硫黄臭さをイメージしてしまいがちですが、あの臭気は火山や温泉地帯などに発生する硫黄化合物が、硫黄に付着するのが原因と言われています。

したがって、硫黄自体に臭いはなく、サルファーも同様で臭気がありません。ただし、火山地帯を有する日本で採掘されるサルファーは、硫黄化合物がたくさん付着していたため、残念ながら硫黄臭いものがほとんどです。かつて日本にあった硫黄鉱山は資源の枯渇等の理由により、現在は閉山されています。

サルファーは、パイライトやヘマタイトなどといった金属系鉱物と一緒に置いておくと変色させてしまう場合があります。したがって、使用中はほかの鉱物に近づけないよう注意が必要です。

英名

sulphur

和名

硫黄

組成

Sio2

色

黄色、黄褐色

結晶系

斜方晶系、単斜晶系

硬度

1.5～2.5

比重

0.5～2.07

なし

レモンクォーツ