天然石・パワーストーンの意味辞典

パイライトインクォーツは、ポジティブなパワーが強く持ち主のマイナスエネルギーを浄化してくれると言われている石です。水晶には「調和・統合・強化」のパワーがありますが、パイライトを内包することで、邪気を払って守護するという意味合いがプラスされています。

パイライトインクォーツは、人の悪意や悪い環境からでるネガティブなエネルギーから守ってくれ、災いを遠ざけるシールドのような力があるといわれています。また、パイライトインクォーツを首に近いところに身に着けることで、心身を守り難を逃してくれるとされています。そのため、お守りのような役目を果たす石としても利用されています。

パイライト(黄鉄鉱)は錆びやすい性質がありますが、クォーツ(水晶)に包み込まれることで劣化する事無く、本来の美しさを保地続けることができます。透明な水晶に封じ込められた立方体や八面体のパイライトは、きりりとした印象と神秘性を合わせ持っており、ジュエリーとしても大変人気の高いパワーストーンです。

パイライトインクォーツの「パイ」は、ギリシャ語で「火」を意味します。打ちつけると火花が散ることから、古くは火打ち石として使用されていた歴史があります。発火用に使う鉱物をラテン語で「パイライト」と呼んでいたのが、パイライトインクォーツの名の由来とも言われています。

パイライトインクォーツは、古代ローマやギリシャの遺跡からも発掘されています。錬金術を研究していたアルベルトゥスの著書である「鉱物書」にもその名が残っている、歴史ある鉱物です。

火にまつわる石ということから、暗闇を照らす光の力で、道を指し示すことができると信じられてきました。水晶に包まれたパイライトは、不思議な力を備えた石・魔除けの石として、古代から大切にされてきたパワーストーンです。

○ポジティブな思考を引き出す
○インスピレーションを高める
○本当の自分をさらけ出す
○周囲からの悪影響から守る
○秘められた能力を開花させる
○マイナスのエネルギーを浄化する

透明な水晶に黄鉄鉱が内包されています。

黄鉄鉱が含まれているため、湿気や水分がつかないよう注意しましょう。

ブラジル・中国・ペルーなど

硫化鉱物であるパイライトは、高温脈鉱床中・火成岩・接触変成鉱石鉱床・ペグマタイト・石灰層・変成堆積岩中などから産出します。鉱山でしばしば産出されるポピュラーなものですが、水晶にパイライトがインクルージョンされた形態はたいへん珍しいものです。
水晶に含まれるパイライトの結晶は細かいものも多く、ルーペで拡大してようやく確認できるものもあります。パイライトの原石はサビが出たり黒ずんだりしやすい性質がありますが、水晶に内包されることにより変質せず、美しさを保つことができます。

英名

Pyrite in quartz

和名

黄鉄鉱入り水晶

組成

(Fe2+,Al)25(PO4)17O6(OH)12・75O

結晶系

六方晶系

硬度

7.0

比重

2.2〜2.6

なし

なし